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グランドキャニオンは2か所ある——サウスリムとウェストリム、どっちに行く?There are two Grand Canyons — South Rim or West Rim, and which one a Las Vegas day trip actually means
最終更新: 2026年7月10日 | 最終確認: 2026年7月31日 | YO-MIDOKORO編集部 | 約6分

ツアーサイトで「グランドキャニオン」と検索すると、片道2時間で着く商品と、往復15時間かけて行く商品が、同じ顔で並んでいます。別物です。ベガスから日帰りで行ける「グランドキャニオン」は主に2か所あって、料金の仕組みも、見える景色も、使えるパスも違う。そして2026年から、日本から来る家族に直撃する新しい料金が始まっています。
ベガスに家族が来ると、たいてい候補に挙がるのがグランドキャニオンです。そこで予約サイトを開くと、最初につまずきます。「片道2時間・$143」のツアーと「往復15時間・$167」のツアーが、どちらも「グランドキャニオン」として並んでいる。片方は片道の時間、片方は往復の拘束時間で、数え方すら揃っていません。
安いほうがお得、ではありません。行き先が違います。
峡谷にはもうひとつ、北側のノースリムもあります。2026年5月15日に再開しましたが、ベガスから遠いうえ、宿泊施設と水道が使えず一部トレイルも閉じたまま。日帰りの現実的な選択肢は、次の2か所です。
2か所の正体
ウェストリム(Grand Canyon West)は、国立公園ではありません。先住民フアラパイ族が自分たちの土地で運営する観光施設です。ベガスから約130マイル、車で2時間〜2時間半。ガラスの橋「スカイウォーク」があるのはこちらです。
サウスリムが、写真で見る「あの」グランドキャニオン。国立公園の本体です。ベガスから約280マイル、車で4時間半〜5時間。往復するだけで1日が終わる距離ですが、峡谷の深さと広がりは段違いです。
| ウェストリム | サウスリム | |
|---|---|---|
| 正体 | フアラパイ族の観光施設 | 国立公園 |
| ベガスから | 約130マイル・車2時間〜2時間半 | 約280マイル・車4時間半〜5時間 |
| 料金 | 1人ずつ $59〜99 | 車1台 $35(7日間有効) |
| スカイウォーク | あり | なし |
| 国立公園の年間パス | 使えない | 使える |
ウェストリム:料金は「1人いくら」
公式サイトの現行料金は3段階です。
- General Admission $67 — 入場のみ。スカイウォークは含まれない
- All-Access Pass $99 — スカイウォーク、ジップライン、シャトル、食事$10分+物販$10分のクーポン込み
- Sunset Pass $59 — 15時以降の入場。スカイウォーク、Eagle Point、Guano Point、園内シャトル込みで一番安い
子連れなら見逃せない割引があります。 All-Access Pass($99+手数料)を大人が買うと、5〜12歳の子どもが最大2人まで無料。ただしオンラインでは適用されず、Grand Canyon Westのメインターミナルでの引き換えのみ、他の割引との併用も不可です。日本から家族で来るなら、ここは現地の窓口で聞いてください。
注意が2つ。まず、国立公園のパスは一切使えません。公式FAQが「Grand Canyon Westはフアラパイ族の事業であり、国立公園とは無関係」と明記しています。次に、スカイウォークにはスマホは持ち込めますが、カメラ・バッグ類は持ち込み不可(無料ロッカーあり)。一眼レフで撮るつもりで行くと、橋の上では使えません。
サウスリム:料金は「車1台」
国立公園なので、入園料は車1台$35で、乗っている全員をカバー(7日間有効)。予約や時間指定入場はありません。窓口は現金不可、カード払いのみです。
標高が約2,100mあるので、冬は雪と路面凍結があります。夏のベガスの服装のまま12月に行くと凍えます。なお峡谷の反対側のノースリムは、2025年7月の山火事(Dragon Bravo Fire)で114棟が焼失し、うち98棟が歴史的建造物でした(NPSの2025年版Park Profileの確定集計。火災直後に出回った「約70棟」は暫定値で、NPSの一部ページには今もこの古い数字が残っています)。グランドキャニオン・ロッジ、ビジターセンター、キャビン、住宅、上下水道の設備が焼失または深刻な損傷を受けています。NPSの状況ページによれば、2026年5月15日に再開し、ハイウェイ67・ケープロイヤル・ポイントインペリアルの舗装路はすべて通れます。水道・給水栓は2026年シーズンを通じて使えませんが、キャンプ場そばのNorth Rim General Storeでボトル水やガロン水が買えます(毎日9時–16時、NPS: Grand Canyon National Park Operations Update)。グランドキャニオン・ロッジなどの宿泊施設は焼失したまま戻っていませんが、North Rim Campgroundは2026年6月1日に再開し、予約もできます(NPS: Status of the North Rim)。行く予定があれば、当日の状況を必ず確認してください。
2026年からの重要な変更:非居住者は1人+$100
ここが今年いちばん大きい話です。NPS公式の料金ページに、こう書かれています。
アメリカ非居住者(16歳以上)は、標準入園料に加えて1人$100の非居住者料金を支払う(グランドキャニオン公式 Fees & Passes)。しかも商業ツアーで入園する場合も対象です(NPS: 商業ツアーと非居住者料金FAQ)。日本から来た両親をサウスリムのバスツアーに乗せると、ツアー代金とは別にこの加算が乗ってきます。
ただし免除条件も公式に書かれています:AnnualパスまたはAmerica the Beautifulパスで入園する場合は、この$100がかからない。America the Beautiful(年間$80・米国居住者向け)は「車1台まるごと」入園させるパスなので、ベガス在住のあなたがパスを持って運転していけば、車の全員がパスで入園する形になります。日本から2人来るなら、$100×2の加算と$80のパス、どちらが得かは計算するまでもありません。運用の詳細はNPSの非居住者料金ページで確認を。
ちなみに国立公園の無料開放日(2026年は10日ほど)もありますが、2026年からは対象が「米国市民と居住者」のみ。日本からのゲストには効きません。
で、どっちに行く?
- 滞在が短い・スカイウォークを歩きたい・移動を最小にしたい → ウェストリム
- 「あの」グランドキャニオンの景色が目的・時間が1日取れる → サウスリム
- 迷ったら:初めての1回ならサウスリム。峡谷の規模がまったく違います
ツアーで行くか自分の車で行くかは、人数と運転耐性で答えが変わるので、別の記事で整理しました。ショー・ホテル・チップまで含めた旅行全体の段取りはラスベガス旅行ガイドにまとまっています。
※この記事は一般的な情報提供です。 料金・営業時間・予約要件・道路や天候の状況は季節や年によって変わります。お出かけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。