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食べ放題の店で、食べ放題を頼まない——子ども3人の外食が約2.2倍変わる仕組みNot ordering all-you-can-eat at an all-you-can-eat place — how a family of five paid about 2.2 times less
最終更新: 2026年8月11日 | 最終確認: 2026年8月11日 | YO-MIDOKORO編集部 | 約8分

Boulder Hwy沿いの寿司屋に家族5人で入って、食べ放題ではなく「Bento Box」と子ども用の丼を頼みました。名前は弁当ですが、皿で出てきて全員で取り分けられます。メニューの値段で並べ直すと、全員を食べ放題にした場合は約2.2倍でした。どちらにも5人以上の18%が同じように乗ります。分かれ目は味でも量でもなく、子どもの料金の決まり方です。
メニューの名前は「Bento Box」でした。運ばれてきたのは、皿が3枚です。
刺身が1皿。天ぷらと照り焼きチキンとステーキで1皿。寿司が1皿に3種類——カリフォルニアロール、スパイシーロール、それに揚げたロールが1つ(メニューがDeluxeの中身を品目で書いていないので、この1つの正式な名前は分かりません)。白ごはんが茶碗に山盛りで2杯、味噌汁が2杯。これで$38です。
仕切りの入った黒い箱を想像していると、違います。皿で来るので、そのまま全員で取り分けられました。「2人前」と書かれていますが、2人で1つずつ抱える形ではありません。
大人2人と、7歳が2人、4歳が1人。これひと組と、子ども用のチキンボウルを3つ。それで全員が満腹になりました。実際にはここに納豆ロールと枝豆と飲み物が乗ったので、会計はもう少し上です。
同じ店に、食べ放題があります。人数分そろえて頼んでいたら、いくらだったか。
子どもも$15.98
この店のAll You Can Eatは、ディナーが60分で$30.98。ランチは45分で$26.98です。そして子どもは$15.98。メニューには「3歳から8歳まで」と書かれています。
つまり4歳の子も、7歳の子も、同じ$15.98です。
メニューの値段で、3つの頼み方を並べてみます。どれも実際の会計ではなく、表示価格からの計算です。税もチップも飲み物も入っていません。5人以上の18%は、3つとも同じように乗せてあります。
| 頼み方 | 内訳 | +18% | 計算上の合計 |
|---|---|---|---|
| 全員が食べ放題 | 大人 $30.98×2 + 子ども $15.98×3 = $109.90 | $19.78 | $129.68 |
| 大人だけ食べ放題 | 大人 $30.98×2 + 子ども用チキンボウル $4.25×3 = $74.71 | $13.45 | $88.16 |
| 全員がアラカルト | 2人前の弁当 $38.00 + 子ども用チキンボウル $4.25×3 = $50.75 | $9.14 | $59.89 |
上と下で$69.79。倍率にすると約2.2倍です。
18%は、このメニューに「5人以上のグループには18%のサーチャージが加算されます」と書かれているもの。かかるのは人数に対してで、何を頼んだかは関係ありません。食べ放題でも、大人だけ食べ放題でも、アラカルトでも、5人で座れば同じように乗ります。だから上の3行は全部18%込みで並べました。子どもが3人いる家庭は、この店では自動的にこの線を越えます。
これはこの店の設定です。同じような寿司屋でも、取る店と取らない店があります。5人以上で入るときは、メニューの隅を先に見ておくと会計で驚きません。
この店は、注文のときに「18%が入っています」と先に言ってくれました。どの店もそうとは限りません。先に教えてくれるかどうかは店の姿勢の問題で、伝票の行を自分で見る習慣のほうが確実です。
もうひとつ。ラスベガスの支払い端末は、たいてい「18% / 20% / 25% / Custom」を正面に出してきます。だから財布から出る額だけ見れば、先に18%が乗っているか、あとで自分で押すかの違いに見えます。
ただし、この2つは別のものです。チップは率を自分で決められるし、下げることも断ることもできる。サーチャージは決められません。しかもサービスチャージは制度上チップではなく、従業員に渡った場合も「チップ」ではなく賃金として扱われます。そもそも担当者に渡るとは限りません(チップ早見表)。
だから5人以上で入ったら、伝票にその行が無いかを先に見てください。この店の表記は「Surcharge」ですが、店によって「Service Charge」「Auto Gratuity」など呼び方が変わります。乗っているのに気づかず同じ率のチップを足すと、上乗せを二重に払うことになります。
子どもは、時間のぶんを食べきれない
食べ放題の値段は、時間で回収する設計になっています。60分のあいだにどれだけ注文するか。ここに大人と子どもの差が出ます。
4歳が60分で食べられる量は、$15.98に届かないことが多いです。それどころか、途中で飽きて、席を立って、戻ってきて、また少し食べる、ということもあります。子連れの60分は、体感では30分くらいしかありません。
しかもこの店の食べ放題には「食べ残しは料金を頂きます」というルールがあります。子どもが残したぶんを親が食べる、という逃げ道は、時間と胃袋の両方を削ります。
子ども料金にも線が引かれていて、甘えびとウニは、ランチ価格と子ども価格には含まれません。ディナー価格でだけ頼める品も別にあります。$15.98で全部が食べられるわけではない、ということです。
納豆ロールは、別料金で来る
真ん中の「大人だけ食べ放題」を選ぶと、もうひとつのことが起きます。
うちの息子たちは納豆ロールが好きで、行くと必ず頼みます。大人が食べ放題で注文する分には、本数の上限は決められていません(品目によっては「1人1オーダー」などの制限記号が付きます)。ただし、それを子どもに回すことはできません。メニューに「食べ放題を頼んでいない同席者とのシェアは不可」と明記されています。
だから子どもの納豆ロールは、別に単品で頼むことになります。3つ頼めば、3つぶんそのまま会計に乗ります。
大人が好きなものを好きなだけ食べられるという意味では、この形にも価値があります。ただ子どもが食べ放題側の品を欲しがった瞬間に、金額は上へ動く。動かしているのはメニューの構成ではなく、シェア禁止のルールのほうです。ここを見込んでおくかどうかで、会計の印象が変わります。
キッズメニューは、8歳までの特権
単品のキッズメニューはこうです。
- チキンボウル $4.25(照り焼きチキンの丼)
- 唐揚げとフライドポテト $4.50
- ミニハンバーガーとフライドポテト $3.99
- ミニ春巻き $2.95 / 味噌汁 $2.00 / ライス $2.00 / 枝豆 $2.50
こちらにも年齢の制限があって、「8歳以下のお子さま限定」。食べ放題の子ども料金が3〜8歳、単品のキッズメニューが8歳以下。どちらも9歳で終わります。
メニューに載っている食べ放題の値段は大人と3〜8歳の2つだけです。9歳向けの段はありません。「9歳からは大人料金」と書かれているわけではなく、他に段がないのでそうなる、という読みです。いずれにせよ9歳以上の子は、大人と同じ土俵に上がります。うちの7歳2人があと2年でそこに来ると思うと、いまの会計は期間限定の景色だということになります。
食べ放題が高いわけではない
念のため書いておくと、この店の食べ放題の値段が高いわけではありません。
ヘンダーソンのTengoku Sushiは、公式サイトでランチ$25.99、ディナー$30.99。ほぼ同じ値段です。子ども料金も$15.99で、こちらは3〜6歳、身長45インチ以下、ディナーの品は対象外という条件が付きます。食べ残しに課金するルールも同じ。この価格帯と条件は、この地域のAll You Can Eatとして普通のものです。ただしサーチャージについては、Tengokuの公式サイトに同じような記載を見つけられませんでした。無いのか、書いていないだけなのかは分かりません。
問題は値段ではなく、誰に向けて設計されているかです。食べ放題は「大人が、時間をかけて、たくさん食べる」ときにいちばん効きます。この3つのうち、子連れの外食で成立するものはひとつもありません。
だから「食べ放題があるから安く済みそう」という直感は、家族連れでは逆に働きます。看板に食べ放題と出ている店でこそ、単品のページを開いてみる価値があります。
行く前に知っておくこと
住所はヘンダーソンではありません。5566 Boulder Hwy, Las Vegas, NV 89122。Boulder Hwyはヘンダーソンへ向かう幹線なので体感では「ヘンダーソン方面」ですが、地図で探すときはラスベガス市内です。
営業時間は公式Instagramの表示で、月〜金が11:30〜23:00、土日が12:00〜23:00。食べ放題のランチ価格は開店から16:00までです。持ち帰りには味噌汁が付きません。弁当の$38も店内で食べる前提の値段です。
席は、カウンターが5席ほど、4人テーブルが4卓、2人テーブルが3卓、6人テーブルが1卓、それにバー風のテーブルが2つ。2人テーブルはつなげられるので、大人数でも入れます。
飲食店の衛生検査の記録は、Southern Nevada Health Districtのサイトで店名を入れれば誰でも引けます。初めての店に入るときに見る癖をつけておくと安心です。
次に試すこと
この計算は、うちの家族構成(大人2・7歳2・4歳1)でのものです。子どもの人数や年齢が変われば、結果も変わります。中学生がいる家庭なら、また違う答えになります。
外食1回の頼み方を、家族構成ごとに置き直していくと何が見えてくるか。次はチェーン店で同じことをやってみます。
※この記事は一般的な情報提供です。 掲載した金額は2026年8月時点の店内メニュー表示で、実際の会計ではなく編集部の計算です。税・チップ・飲み物・追加注文は含みません。メニュー・価格・営業時間は予告なく変わります。実際の注文の前に、店で最新の内容をご確認ください。