交通 →Traffic → 今週号:This issue: 2026年8月3日(月)

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一時帰国のスマホ、日本でネットに困らない準備——米国版iPhoneの落とし穴と、米番号の残し方Staying online in Japan on a short trip home — the US iPhone traps, and how to keep your US number

米番号は残したまま、データだけ日本のeSIMに。着いてから変える設定は5つ(本文より作図)
米番号は残したまま、データだけ日本のeSIMに。着いてから変える設定は5つ(本文より作図)

日本に着いてから慌てないために、出発前にやっておくことは決まっています。多くの人は「eSIMを1つ入れておく」だけで足ります。ただし米国で買ったiPhoneには、知らないと詰む落とし穴が2つあります。

一時帰国のたびに、日本に着いた空港で「ネットが繋がらない」と焦る——これは準備で丸ごと避けられます。先に結論から書きます。

一人で数日〜数週間の帰国なら、SIMロックが解除済みでeSIM対応のスマホに、日本向けの旅行eSIMを出発前に入れておく。これが一番手軽です。 米国の電話番号はそのまま残し、データ通信だけを日本のeSIMに切り替えます。使い分けの目安はこうです。

  • 一人・スマホ1台:日本向け旅行eSIM
  • 家族数人でPCやタブレットも:レンタルWi-Fi(1台をみんなで共有)
  • 2〜3日だけ、設定を増やしたくない:米キャリアの国際ローミング
  • eSIM非対応の古い端末:空港や家電量販店で買う物理プリペイドSIM

その前に——自分のiPhoneを確認

ラスベガスで買ったiPhoneには、一時帰国者がつまずきやすい点があります。米国版のiPhone 14以降は物理SIMトレイがなく、SIMカードを挿せませんAppleの米国モデル仕様)。日本で物理のプリペイドSIMを買っても入らない、ということです。この機種の人は、日本の物理SIMは使えないので、旅行用eSIM・レンタルWi-Fi・米国回線の国際ローミングから選ぶことになります。

もうひとつ、SIMロックが解除されているか。iPhoneなら「設定 → 一般 → 情報 → SIMロック」で「SIMロックなし(No SIM Restrictions)」と出れば大丈夫です。ロックの解除ができるのはAppleではなく今契約している米キャリアで、手続きに数日かかることがあるので、出発直前ではなく早めに確認してください(Apple)。

通信手段の比べ方

料金はキャンペーンや販売場所で動きます。以下は2026年7月時点の目安です。

料金の目安向く人注意
旅行eSIM1〜20GBで約$4〜$25、無制限型は3〜30日で約$11〜$74一人旅の大多数eSIM対応・SIMロック解除が必要。多くはデータ専用
レンタルWi-Fi1日あたり約¥440〜¥2,200家族・複数端末端末を持ち歩き充電。受取と返却が要る
物理プリペイドSIM3〜30日で約$15〜$68物理SIMを挿せる古い端末米国版iPhone 14以降は挿せない
米キャリアのローミング対象プラン込み〜1日$12前後2〜3日の短期2週間使うと高額になりやすい

物理SIMの入手先についてひとつ補足を。「コンビニで買える」と一括りにするのは正確ではありません。物理SIMは空港カウンター・自販機・家電量販店などが中心で、店舗ごとに在庫も価格も違います。コンビニで買えるのは物理SIMではなく「eSIM用のコード」であることが多く、結局その場でWi-Fiを使ってeSIMをダウンロードする方式です。

旅行eSIMは、料金の「型」で選ぶ

eSIMのサービスは多く、全部を比べる必要はありません。料金の型が3つあると知っておけば十分です。

  • 少量・固定容量型:1GBで$4前後から。滞在先のWi-Fiが主で、外ではほとんど使わない人向け
  • 中〜大容量型:10〜20GBで$17〜$25前後。写真やSNSも使う人向け
  • 無制限型:3日$11、7日$25前後から。動画やテザリングを使う人向け。ただし「無制限」でも1日の高速上限やテザリング上限が別に設定されていることが多い

必要な容量の目安は、地図・メッセージ・検索中心なら5〜10GB、SNSと写真アップロードも多いなら10〜20GB、動画やテザリングを使うなら無制限が安心です。どのサービスでも、購入前に「開通のタイミング(購入時か、日本で初回接続時か)」「データ専用か電話番号付きか」「テザリング可否」「無制限の速度制限」の4点だけは確認してください。

米国の電話番号を残したまま使う

一番よく聞かれるのがここです。米国の回線は解約せず残したまま、データだけ日本のeSIMに切り替える——iPhoneのデュアルSIMでこれができます(AppleのデュアルSIM解説)。日本に着いたらこう設定します。

  • 「モバイルデータ通信」に使う回線 → 日本のeSIM
  • 日本eSIMの「データローミング」 → 購入したeSIMの案内に従う。必要ならオン(海外発行のeSIMは日本の回線にローミング接続するため、オンが要る商品が多い)
  • 米国回線の「データローミング」 → オフ
  • 「モバイルデータ通信の切替を許可」 → オフ(米国回線に勝手に戻らないように)
  • 米国回線そのもの → 着信やSMSが必要ならオンのまま

注意したいのは、米国回線をオンにしたまま日本にいると、発信する・着信に応答する・SMSを送信する・データを使う、のいずれかで「1日分」のローミング料金が始まる点です。AT&Tは、受信したSMSだけでは日額料金が発生しないと案内しています(AT&T: Get Details About AT&T International Day Pass)。条件の細部は各社で異なるため、自分のプランの海外利用条件を出発前に確認してください。電話をあまり使わないなら、日本滞在中はLINEやFaceTimeで済ませ、米国回線は必要な時だけオンにするのが安全です。

出発前チェックリスト

  • [ ] スマホのSIMロックが解除済み(早めに確認・解除に数日かかることがある)
  • [ ] 機種がeSIM対応か(米国版iPhone 14以降は物理SIM不可)
  • [ ] 滞在日数と必要な容量を決めた
  • [ ] データ専用か、通話・SMS付きかを確認した
  • [ ] テザリングの可否と上限を確認した
  • [ ] eSIMの開通条件(いつから有効期間が始まるか)を確認し、問題なければ自宅の安定したWi-Fiでインストールした
  • [ ] QRコード・注文番号・設定情報を端末内にスクショ保存した
  • [ ] 銀行など重要サービスに、SMS以外の認証方法も登録した
  • [ ] Google Mapsで必要な地域をオフライン保存した

やりがちな失敗

  • SIMロックされたままeSIMを買う。eSIM対応機種でも、ロック中は他社eSIMを使えません。
  • 米国版iPhone 14以降に物理SIMを買う。トレイがないので挿せません。
  • 旅行eSIMのデータローミングをオフのままにする。海外発行eSIMはオンが必要な場合が多い。
  • 米国回線をデータ用のまま日本で使う。メール同期や写真バックアップだけでローミングが始まることがあります。
  • 「無制限=すべて無制限」と思う。高速通信量・動画品質・テザリングに別の上限があることが多い。
  • 繋がらないからとeSIMをすぐ削除する。再インストールできないプロファイルもあります。再起動・ローミング・データ回線指定を確認してからサポートへ。
編集メモ:eSIMの料金・容量構成は入れ替わりが早く、この記事の数字は2026年7月時点の目安です。特定サービスの推奨ではありません。購入前に各サービスの公式ページで最新の料金と条件を確認してください。

最後に

覚えることは2つだけです。出発前にeSIMを1つ入れておく。米国回線はデータをオフにして電話・SMS用に残す。 これで、日本に着いてすぐ地図もLINEも使い始められます。古い端末やeSIM非対応なら、無理せずレンタルWi-Fiを予約しておけば確実です。


※この記事は一般的な情報提供です。 個別の医療・法律・税務・移民・保険・金融に関する助言ではありません。制度・料金・要件は変わることがあり、実際の手続きや判断の前に、医師・弁護士・CPA(会計士)・各公式窓口など専門家にご確認ください。
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